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農業と食料

卓上型NMRシステムを用いた食品と農業の品質管理

農業の現場からダイニングテーブルまで、食品の一貫性を保つための品質管理は、生産者や消費者にとって最大の関心事です。見た目、匂い、味の良い製品を作れば、確実に消費者がリピート購入してくれると期待できます。そして、現在、ますます増え続ける人口が、これまで以上に多くの食料を必要としています。そのため、スーパーなどでショッピングカートに入れてもらえるように消費者に向けて、また農業の現場から工場へ向けて、迅速かつ再現性の高いデータを提供するため、シンプルな機械試験方法が要求されています。

一例を挙げると、油脂の測定は多くの食品の管理、特にポテトチップスなどのスナック菓子において、非常に役に立っています。海外では、色や形に影響を受けてしまうNIR(近赤外分光計)ではなく、NMR(核磁気共鳴)による油脂量の検査が一般化している工場が多数存在しています。また、同様に、マーガリンなどスプレッドの品質は、溶融挙動と広がりやすさを左右するSFC(固形脂含量)を迅速な測定によって判断され、液滴サイズの測定によって官能特性と微生物学的安定性が評価されるようになります。一方で、農場や収穫の現場においては、生産性と収量を最大化することが課題です。最終的に農作物生産者側が得る価格が決定されるため、種子に含まれる油分量の情報が極めて重要になります。さらに、食品生産者や消費者を守るため、巧妙化する食品偽装に対抗する迅速かつ容易、さらに正確な検査技術が要求されています。これらの課題は、食品産業全体に渡る社会的にも重要な問題となります。

ESG・サステナビリティという観点から、フードロス削減が注目される農業・食品分野において、卓上型核磁気共鳴(NMR)を用いた様々なソリューションが実現しています。

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