世界のポリマー産業は、新しい用途や新素材の開発を通じて成長を続けています。ポリスチレンやPVCなどの一般的な商品でも、よりエキゾチックなワックス変性ポリマーシステムでも、再現性が高く環境に優しい製品を保証するための迅速な品質管理試験方法が必要とされています。核磁気共鳴(NMR)は、世界中の国々で多くの高分子材料を簡単かつ迅速に管理するために広く利用されています。
X-Pulseは、卓上型NMRに革新的な自由度をもたらします。X-Pulseを利用して、真の広帯域 X-nuclei 機能、フローケミストリー、反応モニタリング、および温度可変機能を組み合わせ、向上したスペクトル分解能で、ラボの卓上において幅広い実験を行うことが可能です。
Pulsarは、1H、19F、13C、31Pの高品質な一次元および二次元NMRスペクトル測定用の高分解能、60 MHz卓上型NMR分光計です。
Pulsarは永久磁石を使用しており、液体ヘリウムも液体窒素も必要としません。高度な自動シム調整により、均一性の高い磁場を生成するPulsarは、大学や企業の化学実験室での使用、教育、有機合成分析、材料の同定等に適しています。多くの場合、液体試料はそのまま分析でき、固体試料は重水素化溶媒または非重水素化溶媒に溶解して分析します。使いやすいステップバイステップのソフトウェアにより、測定プロセスをシームレスにすすめることができ、得られたデータは業界でよく利用されているMnovaソフトウェアで処理できます。
パルスシーケンスのライブラリが用意されているので、すぐに測定を始めることができます。Pulsarの手軽さと高性能により、まさに必要とされる場所―実験室内―でNMR分光法の威力を活用することができるようになります。
MQC +卓上型NMRアナライザーは、さまざまな試料中の油、水、フッ素、固形脂肪を測定することができ、一般的には、品質保証と品質管理に使用されています。MQC +を使用すると数秒から数分で分析できるため、大量の試料を迅速かつ効率的に処理することができます。NMR信号は表面だけでなく試料のすべての部分から生成されるため、たとえ試料が不透明であっても、より正確な測定が保証されます。NMR測定は決して試料にダメージを与えることがありませんので、試料を再測定のために保存しておくことや、他の方法で分析することが可能となります。