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X-Pulse 広帯域卓上型NMR分光計は、標準装備のパルス磁場勾配とシェイプドパルスを活用することで、さまざまなNMRパルスシーケンスを実行することができます。SpinFlow 3に含まれるシーケンスを以下に示しますが、デフォルトで利用可能なものも多くあり、さらに追加費用なしでリクエストすることもできます。これらのシーケンスはすべてPythonでスクリプト化されており、上級ユーザはX-Pulseで実行する独自のシーケンスを開発することもできます。
X-Pulseでは、対応する全ての核種について、標準的な1次元NMRスペクトルが得られ、シーケンスはデカップリングありでもなしでも実行可能です。
より高度なパルスシーケンスでは、(標準実験で得られる化学シフト、積分面積、J-カップリング定数以外の)追加情報を得ることができ、個々のアプリケーションに最適なNMR測定が可能になります。
1次元NMRスペクトルでは、強度に対して1本の周波数(化学シフト)軸でプロットされますが、2次元スペクトルでは一般に2本の周波数軸があり、強度は等高線としてプロットされます。2次元NMRスペクトルの多くは相関スペクトルと考えられ、2次元スペクトルのピークは、対応する1次元スペクトルで観測される異なる信号間の相互作用(J-カップリングなど)に対応するものです。慣習として、関連する1次元スペクトルは通常2次元スペクトルと一緒に表示されます。
X-Pulseで得られる2次元相関スペクトルは、可能な限りgs (gradient-selective: 勾配選択) モードを使用しています。これにより、最良のスペクトルが可能な限り短時間で得られるようになります。