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X-Pulse 卓上型NMR 分光計によりリチウムイオン電池開発や創薬・製薬などの分野において、分子や、化合物、混合物の構造、反応ダイナミクスの特性を特定し、物理的および化学的特性を測定することができます。高均質な 60 MHz 永久磁石と高度なエレクトロニクスを搭載し、NMRスペクトルのピークが分離しやすくなったことで、低濃度の試料でも検出できるようになりました。液体ヘリウムを使用する冷凍機が不要、もちろん高価な冷媒が不要のためランニングコストを大幅に低減できます。また、コンパクトな大きさの X-Pulse は場所をとらず、実験室に簡単に設置できます。さらに、非常に優れた温度安定性を持ち合わせたことにより高い再現性の測定結果が得られる X-Pulse を、どうぞご自身の目でもお確かめください。
X-Pulse では、標準的な 5 mm の NMR チューブ、または取扱が簡単なフローセルを用いて測定を行うことができます。オプションの X-Auto オートサンプラーは、最大 25 サンプルのデータ取得を自動化し、スループットを大きく向上させます。
新しく強化されたソフトウェア SpinFlow を使用することで、ルーチン測定はさらにシンプルになり、上級ユーザーにはよりフレキシブルな実験が可能となります。
コヒーレンス選択、選択励起、水や溶媒の抑制のために、包括的なパルス磁場勾配機能とシェイプドパルス機能が標準装備されています。
下記の数字をクリックすると詳細をご覧いただけます。
自動で、それともマニュアルで試料をセット?
X-Pulseは、試料ホルダー、デプスゲージ、スピナーを必要とせず、標準的な5 mm NMRチューブを使用します。
トップパネルの交換により、簡単に X-Auto オートサンプラーを X-Pulse に取り付けることができ、最大 25 個のサンプルの分析を自動化することができます。
ユーザーによる取り外しが可能なプローブ
X-Pulseは、ユーザーによるプローブの取り外しが可能な唯一の卓上型NMR分光計であり、メンテナンスが容易に行えることが大きな特長です。アプリケーションに応じたプローブ構成をお選びください。
お客様のアプリケーションに合わせたプローブのご相談も承ります。
スタティックかフローか?
標準的な5mmのNMRチューブを使用することで、ラボでの最高の利便性を実現します。NMRチューブに試料を充填し、装置にセットするだけで測定準備が完了。試料ホルダーやスピナーは必要ありません。
また、カスタム設計のフローセルを使用すれば、混合物を連続的に装置内に流し、広い範囲の温度で起こる反応をモニターすることができます。
核種を選ぶ
X-Pulseは、ユーザーの化学的ニーズに合わせて設定することができ、将来的にニーズが変化した場合にも簡単にアップグレードすることができます。
Broadband – ¹H/¹⁹F/ X核(多核)チャンネル ²⁹Si – ³¹P 全てに対応
Dual-X – ¹H/¹⁹F/ 広帯域周波数範囲から 2 つの核種を選択可能
HF – 最大感度のシングルチャンネル、将来に向けてフルアップグレード可能
温度可変式?
0 ℃ から 65 ℃ の間で試料温度を制御する、ガスを用いた加熱・冷却の温度可変システムです。温度制御されたガスを使用することで、X-Pulse では、磁石の温度より高い場合また低い場合においても、X-Pulse 内の試料の温度を制御することができます。ベース周波数や温度安定性に影響を与えるマグネット温度の再調整は、必要ありません。
ユニークなソフトウェアソリューション
X-Pulse 卓上型NMRのデータ収集は、当社独自の汎用性の高いSpinFlowソフトウェアで制御されています。このソフトウェアでは、ワンクリックで実験を実行したり、すべてのパラメータをカスタマイズして必要な実験を正確に行うことができます。詳細はこちら。
自動分析パッケージでは、独自のスペクトルデータベースを構築し、特許取得済の自動パターンマッチングと異常値検出ツールを使用して、データ分析を自動化することができます。すべての X-Pulse で取得したデータは、業界標準の処理ソフトウェアでネイティブに解析することができます。つまり、すべてのNMRデータを一貫した処理で解析できるということになります。
世界で唯一の広帯域卓上型NMRであるX-Pulseは、この1台の卓上型NMR装置で、いくつかの任意の核種を自由に選択することが可能です。
分解能 <0.35Hz (50%) / <10Hz (0.55%)
感度:1%エチルベンゼンに対して140:1
X核チャンネル:²⁹Si – ³¹P の選択が可能
パルス磁場勾配を標準装備 (>0.5T/m)
温度可変オプション (0°C – 65°C)
フローNMRオプション
冷媒が不要
操作が容易
標準的な5 mm NMRチューブ
広帯域多核測定X-Pulse 卓上型NMR Dual-Xモデルは、1台の装置で最大4つの核種のNMR分析が可能です。
分解能 <0.35Hz (50%) / <10Hz (0.55%)
感度:1%エチルベンゼンに対して140:1
X核チャンネル:¹³C, ³¹P, ⁷Li, ²⁹Si,¹¹B, ²³Na, などから2核種を選択。
パルス磁場勾配を標準装備 (>0.5T/m)
温度可変オプション (0°C – 65°C)
フローNMRオプション
冷媒が不要
操作が容易
操作が容易
X-Pulse Broadbandモデルにアップグレード可能
高感度のシングルチャンネルNMRシステム。
分解能 <0.35Hz (50%) / <10Hz (0.55%)
感度:1%エチルベンゼンに対して200:1
パルス磁場勾配を標準装備 (>0.5T/m)
温度可変オプション (0°C – 65°C)
フローNMRオプション
冷媒が不要
操作が容易
標準的な5 mm NMRチューブ
X-Pulse Broadbandモデル、またはX-Pulse Dual-Xモデルへのアップグレードが可能
真の広帯域性能により、¹H、¹³C、³¹P、⁷Li、²⁹Si、または ¹²⁹Xe、¹¹B、⁵⁹Co などのより珍しい核種など、実験に必要な核種を自由に選択することが可能です。ソフトウェアで目的の核種を選択し、プローブを調整するだけで、最適な条件下で測定することができます。
卓上型NMRの実験では、S/N比の最大化が結果の明暗を分けることになります。1%エチルベンゼンに対するX-Pulse の 140:1 (Broadbandモデル/Dual-Xモデル) および 200:1 (HFモデル) の優れた感度は、実験をより成功に導きます。¹³C や ²⁹Si のような受容性の低い核種では、感度を確保することが最も重要です。特定の核種ごとにチューニングとマッチングを行うことができるため、最大限のS/N比を得ることができます。
さらに詳しくX-Pulseは、非常に多機能でパワフルな卓上型NMRです。高磁場NMR装置と同様にマグネットとエレクトロニクスを分離した設計思想により、主要なシステムコンポーネントの性能を独立して最大化することが可能となりました。その結果、FID、DEPT、HSQC、HMBCなどの一般的な1次元および2次元のプロトンおよび多核測定から、gs-HSQC、PGSE、3軸パルス磁場勾配とシェイプドパルスを利用した溶媒抑制などの、より複雑なシーケンスまで、非常に多くのNMRパルスシーケンスを使用してデータを取得できるシステムとなっています。
これらの強力なNMR技術は、インライン反応モニタリングのためのフローセルや可変温度システムなどの他の装置機能と組み合わせることができ、ユーザーのラボにおいて、化学的な、新しい理解が得られることでしょう。
X-Pulseを使用することで、NMRのピークが分離しやすくなり、低濃度の試料でも見えるようになります。X-Pulseでは、60MHz(1.4T)の永久磁石を使用しています。新しいシミング技術により、非常に均一な磁場を発生させ、ハーフハイト(50%)で0.35Hz以下の分解能、0.55%で10Hzのスペクトル形状を実現します。そのため、ピークの識別や積分が容易になり、シェイプドRFパルスと組み合わせることで溶媒の抑制がより効果的になり、水に溶けた糖やでんぷんのような難しい化合物の分析も可能になりました。
¹⁹F
卓上型NMR X-Pulse の磁場は、独自設計の永久磁石により生成されています。システムを冷却するための冷媒が不要なため、ランニングコストやマグネットのクエンチの心配などはほぼありません。この独自のマグネット設計により、極めて高い安定性を実現し、アーティファクトの無い実験を可能にします。卓上型というコンパクトと、最小限の浮遊磁場(マグネットケース内の2Gライン)により、X-Pulseは特別な設備を必要とせず、幅広い環境に設置することが可能です。研究室内の実験のすぐそばで、あるいはプロセスリアクターのすぐそばでNMR測定を行うことができ、反応プロセスの理解を深めることができます。マグネットの熱質量が大きいため、フローセルに10℃の液体を流していても、75℃の液体を流していても、アーティファクトが無い安定したデータを取得することができます。さらに、オプションのX-Pulseモバイルワークステーションを使用すれば、システムを簡単に移動させることができます。
お問い合わせ新しい卓上型NMR測定用ソフトウェアSpinFlowが、X-Pulseに新しいレベルの使いやすさをもたらしました。あらかじめ定義されている”簡易”測定実験により、基本的な1次元¹Hスペクトルや¹³C DEPTアレイなどのルーチンデータをワンクリックで収集することができます。新しいユーザー定義を使用すれば、どのような測定セットアップもワンクリックで測定することができます。これにより、熟練したユーザーは独自のシーケンスとパラメーターを保存して後で再実行することができ、データ収集にかかる時間を短縮しながら一貫性を確保することができます。実験キューを作成し、保存することで、1つのサンプルで複数のデータ取得を自動化し、多くのサンプルでそれを繰り返すことができ、効率を最大化し、エラーを最小化することができます。
さらに詳しく
X-Pulse製品の日本総代理店は、ジャスコインタナショナル株式会社です。
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