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Application Note

リチウムイオン電池用電解質液の分解反応

卓上型NMRによる電解質の分解反応のモニタリング

広帯域卓上型NMRは、リチウムイオン電池をはじめとする電池用電解液の品質管理のための強力なツールであり、これら複雑な混合物の化学組成に関する迅速なフィードバックが可能です。例として、1H NMRを用いた溶媒の分析、19F NMRによるフッ素を含む塩や安定剤の分析、31Pおよび11Bを使用した同類の塩の分析、7Liおよび 23Naを用いた溶液中カチオン種の特性分析が挙げられます。このアプリケーションノートでは、1H NMRと19F NMRの組み合わせを使用して、2種類の市販のリチウムイオン電池用電解液で観察された、電池内性能の違いの原因について迅速に診断できた事例を紹介しています。この電池の性能差は、よく知られた加水分解反応による電解質の分解が原因となっていたことがわかりました。また、19F NMR反応モニタリングを類似の電解質に適用し、分解反応の競合するキネティクスを理解することで、このプロセスを完全に理解し、将来の電解質を安定化させるためのより良い方法につながる可能性を見ることができます。最後に、パルス磁場勾配NMRを使用して、「良好な」電解質と劣化した電解質の物理的特性の観察可能な違いを測定しています。

このアプリケーションノートでは、以下のことがまとめられています:

  • 広帯域卓上型NMRが電解液の品質を迅速にフィードバックする方法
  • 反応モニタリングにより、電解質分解プロセスを理解する方法
  • これらの分解プロセスが主要な電解質の物理的特性に及ぼす影響

 

アプリケーションノート:卓上型NMRによる電解質の分解反応のモニタリング

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