MQC+を利用した鉱石粉末および鉱石中のフッ素含有量の測定

ホタル石（フルオライト）および氷晶石などのフッ素含有鉱石は、化学工業（例えばフッ化水素酸およびフッ素重合体の製造）、金属工業（製鋼およびアルミナ処理）、製薬工業などにおいて広く使用されている天然のフッ素源です。フッ素含有量は、そのような鉱石粉末の処理に大きな影響を与えることがあります。したがって、アルミニウムの製造に使用されるホール・エルー法などで、最適な処理を確保し、有毒なフッ素ガスの放出をモニタリング/制御するには、フッ素濃度を知ることが最も重要です。

傾向として、フッ素濃度測定の従来方法は時間のかかる作業であり、熟練化学者を必要とし、また廃棄を必要とする有害な可能性のある化学物質の使用を伴うもので、その全てが分析コストの要因となります。

当社の卓上型NMR分析装置MQC+により、追加の化学物質や専門測定者のトレーニングを必要とせず、製造現場で定常的に使用できる、粉末や鉱石中のフッ素を測定するための簡単、非破壊手法で、かつ迅速な方法を実現することができます。