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アルガンオイルの信頼性

卓上型NMRによる迅速なアルガンオイルの真正性評価スクリーニング

アルガンの果実から採れるオイルは、料理から化粧品にまで幅広く利用されており、その優れた薬理作用が報告されています。モロッコに自生するアルガンの木は、地理的原産地として保護されており、その供給量はごくわずかとなっています。

この2つの理由により、アルガンオイルは世界的に最も高価な食用油の1つとなっています。その結果、コスト削減を目的とした不純物を混入した事例の報告が増加しています。

ナッツオイルの1つとして知られるアルガンオイルは、主に複数のトリグリセリド(TAG)で構成されています。類似の食用油や 食肉の成分分析に関するこれまでの研究に基づいて、卓上型 NMR は、これらの TAG を測定することにより、本物かどうかを正確に判断できることが確認されています。

産地が明確にわかっている複数のアルガンオイルサンプルを用いて、本物のアルガンオイルを識別するための一連の組成パラメータを決定しました。これらのパラメータを用い、アルガンオイルの真正品と不純物を迅速に識別するスクリーニング方法が開発されました。店頭で購入したアルガンオイルの検査では、数種類が不正品であることが判明しました。

1H NMRスペクトル

純粋なアルガンオイルと2つの不純物サンプルの1H NMRスペクトルに明らかな違いがあり、脂肪酸プロファイルから不純物入りのアルガンオイルを迅速に特定することができます。


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