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Application Note

炭素の回収・利用・貯留:NMRの応用

炭素貯留とも呼ばれる炭素の回収(利用)および貯留(CCS、CCUS)の研究では、長期貯留のために二酸化炭素 COを圧入、またはトラップできる岩石を詳細かつ慎重に評価する必要があります。核磁気共鳴 (NMR, Nuclear Magnetic Resonance) は、岩石の孔隙率、浸透率、孔径分布の特性評価が可能となります。これは CO2 貯留のための潜在的な貯留層や遮蔽層(キャップロック)を確立するための重要な特性です。時間領域 NMR (TD-NMR, Time Domain NMR) は、石油・ガス産業ですでに広く使用されている確立された方法であり、通常は掘削井から採取された岩石コアサンプルに対して実施されます。

NMRは、圧入された CO2 が岩石マトリックスや貯留層系に存在する他の流体とどのように反応するかを確認するために用いられます。NMRで測定される毛管圧は、CO2ネットワークを通じてどのように広がるか、また遮蔽層が損傷されないまま維持される可能性があるかどうかについて理解するための鍵となります。当社の地質アプリケーションに対応したTD-NMRソリューションであるGeoSpecは、毛管圧の測定に特許取得済みの方法を採用しており、従来の測定方法よりもはるかに高速で、信頼性の高い正確なデータを提供します。また、NMR測定は、リアルタイムのコアフラッディング実験が簡単に行えるため、岩石中のブラインや CO2 といったの流体の実際の動きをモニターする便利な方法を提供します。

このアプリケーションノートは下記について解説しています。

  • なぜNMRが炭素隔離(CCS、CCUS)研究のための重要な技術となるのか
  • NMRを孔隙構造や孔隙ネットワークの研究にどのように活用できるか
  • NMRは、岩石を通過する流体の動きやガス-流体-岩石の相互作用をリアルタイムでモニターできる
  • 貯留層が CO2 の長期貯留に適しているかどうかを判断するのにNMRが役立つ理由について

炭素の回収・利用・貯留:NMRの応用

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